歴史がある北海道の漁業

歴史がある北海道の漁業

北海道の漁業は入植が盛んになった明治時代よりさらに昔から行われていました。有名なニシン漁は江戸時代から行われていたという歴史があります。江戸時代は多くのニシンが獲れ、食べるだけでは余ってしまったので、加工品や肥料などにもニシンが使われました。昔から北海道といえばニシン漁の他に昆布やサケやマスの水揚げが有名でした。

入植者が北海道に移住してきて発展したのが農業と言われますが、それ以前よりも漁業が盛んに行われていて、生活の一部になっていたことを考えると、今でも美味しい海の幸が獲れる北海道の漁業に長い歴史があることが分かります。入植者が北海道に入るようになった明治の終盤にはニシンの水揚げ高が減少したので、イワシやイカを獲るために漁船漁業が中心になりました。

 

今と昔の漁業の違い

イワシやイカも北海道の水揚げ高が多くて有名でしたが、昭和50年代に排他的経済水域、通称200カイリ水域が定められてからは、漁業できる範囲が狭くなってしまい漁船漁業から養殖漁業や栽培漁業が中心になっています。この栽培漁業で獲れる魚の中で注目されているのがマスです。北海道で有名なのがサクラマスで、様々な調理方法があって人気があります。その人気は鮭と二分しますが、ブランドのマスもあることから、東京の料亭などでも北海道のマスを使って料理を提供しているお店もあるほど美味しい魚です。

 

美味しいサクラマス

北海道では4月頃から7月頃の期間に獲れる魚がサクラマスです。遡上する時期が桜が咲くころなのでこのような名前が付けられました。北海道ではポピュラーな魚でムニエルや塩焼き、生食だと刺身やマリネ、フライとして揚げたり煮つけて食べても美味しい魚です。

北海道で獲れるサクラマスと渓流の女王と呼ばれていて渓流釣りで人気があるヤマメは同一の魚です。ヤマメの学名はサクラマスです。それぞれの魚の模様も異なりますが、サクラマスは海に下って大きく成長し、産卵期に川を遡上してきます。ヤマメは河川に留まる特徴があり、サクラマスと比べてサイズは小さいという特徴があります。