カラフトマスの特徴
北海道に開拓者が移住してきたころはニシン漁が盛んでしたが、今ではマス漁が有名です。北海道で獲れるマスは「カラフトマス」と言い、体の背中部分や尾びれなどにある黒い大きな斑点が特徴的です。入植者の開拓が始まった明治時代に生物分類学が普及しました。カラフトマスは北海道の広範囲に分布していますが、根室海峡に集中することが多く、オホーツク海沿岸の川を遡上する傾向があります。 これは近年でも続いていて昔からの生態が受け継がれています。
カラフトマスはサケと一緒で海で冬を過ごし、夏から秋にかけて川を上って産卵します。孵化した後は稚魚となり川を下って海洋で1年弱過ごして生まれた川に戻ってきます。生まれた川のことを「母川(ぼせん)」と言います。今でもなぜ生まれ故郷に帰って来られるのか解明されていませんが、サケよりは母川回帰の習性が強くないと言われています。
水揚げされる時季と調理方法
北海道ではよく知られているカラフトマスの漁獲量は他のマス類やサケ類の中で最も多く、4月から9月にかけて水揚げされます。様々な方法で調理されたり加工されたりして食卓に並べられます。南蛮漬けやフライ、焼き魚として美味しく食べることができます。
北海道で有名な食べ方として、卵巣を塩やしょうゆで漬けて食べる「マス子」が人気があります。マス子は北海道だけでなく、通販サイトなどでも売られているので、全国でマス子を取り寄せることが可能で、北海道で獲れたマス料理を美味しく食べることができます。旬の時期に美味しく食べるのも良いですが、加工にも適しているので様々な調理方法で通年かけて美味しく食べることができる魚です。
まとめ
北海道で獲れるマスの中で有名なカラフトマスは、様々な方法で食することができて重宝されています。普段食べているマスが北海道で水揚げされたものかもしれないと考えると、どのような特徴があるのか、いつ獲れた魚なのかを調べたくなります。オホーツクサーモンと言われるほど北海道に根付き、地域に密着した、北海道と共に発展してきた魅力的な魚です。