北海道の歴史と共に歩んできた男爵いも
北海道の歴史を遡ると、アイヌ民族の時代を経て、多くの入植者が移住をし始めたのが明治時代です。移住者と合わせて屯田兵制度ができて軍事訓練と農業に従事する人たちも増えていきました。北海道という未開拓の地の過酷な労働環境のもと、冬は極寒の地でも形になる野菜を試行錯誤しながら栽培しました。現在でも生産量ランキング1位に輝く多くの野菜の原点がそこにあります。じゃがいもの一大産地として知られている北海道の、男爵いもについてお話をします。
北海道の風土に合う野菜
北海道の野菜の歴史は明治新政府の開拓使から始まります。当時の北海道は手つかずの土地なので様々な人物を招聘して野菜作りを進めていきました。北海道の厳しい環境の中で気候や風土に合わせて昔から栽培されてきた野菜が多くあります。北海道と言えば様々な野菜が多く栽培されていますが、有名な野菜が男爵いもです。北海道の男爵いもは北アメリカ産です。この野菜を持ち込んだのが川田龍吉男爵です。実業家だった川田は1906年に北海道に来て、自身の農場で男爵いもの栽培を始め普及を図りました。男爵いもの男爵は川田龍吉の爵位にちなんでいます。今でも男爵いもの生産量1位は北海道です。このような歴史がある野菜が今でも全国に届けられ、様々な料理で食べられています。
様々な食べ方がある
100年以上の歴史がある男爵いもはじゃがいもの中でもメジャーな品種です。カレーやシチューなどで美味しく食べられる男爵いもは北海道の開拓時代と密接な関係があることを知ると、違う見方で美味しい料理を作る気持ちが芽生えてくるかもしれません。
またお菓子でもじゃがいもを使う商品も多くあります。男爵いもを生産している契約農家から菓子メーカーに届く高品質のじゃがいもを使い、製造しているケースも珍しくありません。北海道のじゃがいもはとても美味しいだけでなく、歴史があるということを知っていれば違った見方でじゃがいもを食べることができます。