スペイン人とって身近な野菜!トマトを使った料理

スペイン人にとってトマトは非常に身近な野菜です。トマトの生産量は世界トップ10に入ります。スペインのバレンシア州のブニョールという地域では毎年8月にラ・トマティーナというトマト祭りが行われるほどです。トマト祭りでは、熟したトマトが用意され、人々がトマトを投げ合うので町中がトマトまみれになってしまいます。1時間に150トン以上ものトマトが消費されますがすべて流通できずに腐ってしまったものだそうです。そんなスペインではトマトを使った料理も豊富です。

野菜たっぷりなガスパチョ

ガスパチョはスペインの伝統的な料理の一つです。トマトの冷製スープのことで、夏に飲まれることが多いです。ガスパチョはトマトが入っているため見た目は赤くなっていますが、トマトの他にもたくさんの野菜が入ったヘルシーな料理です。一般的にはトマトに加え、ニンニクや玉ねぎ、キュウリ、ピーマンなどが入ります。さらにパンも加えてミキサーでドロドロにします。スペイン人には食べなれた味ですが、お酢をいれるので酸っぱく、苦手な外国人も多いようです。

シンプルな材料で作るサルモレッホ

サルモレッホはスペイン南部、アンダルシア地方のコルドバの伝統料理です。ガスパチョと同じくトマトの冷製スープですが、トマト以外に他の野菜を使わないのでガスパチョよりもとろみが強くマイルドな味です。水に浸したパンと、トマトをミキサーですりつぶし、オリーブオイルやお酢、塩を入れて味付けします。

トマトペーストが美味しいパン・コン・トマテ

パン・コン・トマテはスペインの伝統的な朝食です。トマテはスペイン語でトマトのことで、日本語では「パンとトマト」となります。パンを軽くトーストし、ニンニクをこすりつけ、トマトのペーストをのせてオリーブオイルと塩で味付けします。トマトは生のものを半分に切り、切った面をパンにこすりつけるようにしてパンにぬるのがスペインのやり方です。固くなったパンにトマトをこすりつけたことが起源となっています。