北海道で漁獲される美味しいカラフトマス
北海道の魚と言ったらマスが有名です。特に北海道以北で獲れるカラフトマスは、北海道ならではの魅力的な魚です。鮭とマスを混同している人もいますが、全くの別物で、魚の模様や味が異なります。産卵期は秋で、北海道の川で卵を産み落とし、そこから冬にかけて孵化します。卵が産み落とされてから数か月後にはマスの赤ちゃんが生まれます。海に行くと餌がたくさんあって大きくなってマスになります。。マスになるのはオスが少なく大半がメスと言われています。
カラフトマスとヤマメは同じ種類なのになぜ身体の模様が違うかというと、淡水と海水の浸透圧が違うので、海に旅立ったマスが海水に適応するとヤマメ特有のマルイ楕円形のパーマークが無くなって銀色の模様になります。海に出たマスは1年で70センチ近く成長します。なぜ海に出たヤマメが大きくなるかというと、川よりも海のほうがエサがたくさんあるからです。
カラフトマスが獲れるシーズン
春に海に出たマスは夏になるとオホーツク海沿岸に移動します。そして次の年の春に川を遡上して故郷の川に戻ってきます。具体的には3月から4月にかけて故郷に戻ってきます。そのまま川に潜み、9月や10月の産卵期まで川に留まります。現在ではカラフトマスを収穫するときに沖に出て流し網漁法で獲るのが主流になっています。カラフトマスは5月から6月に北海道近海を通ることが多いので、そのタイミングで流し網漁法が行われます。
漁獲方法を知ろう
流し網漁法とは刺し網を固定しません。そのため自由に海面を漂わせることができるので、状況などに応じて臨機応変に対応することができます。泳いでいた魚が網に絡みつくことで漁獲することができます。マスは回遊性が高いからこそ、流し網漁法が適していて、同じ回遊性の性質がある鮭もこの方法で漁獲されます。北海道では比較的この方法で一気に水揚げすることが多い特徴があります。シーズンに漁獲されてそこから全国に配送されて食されます。