歴史がある北海道の玉ねぎ

寒さに強い北海道の玉ねぎ

玉ねぎの産地として知られている北海道は、地域によって収穫や栽培の作業が異なります。美味しい玉ねぎを収穫して全国に出荷しています。美味しい玉ねぎの歴史は北海道で入植者が入るようになった明治4年にアメリカから持ち込まれた玉ねぎを栽培してその土地に合うように品種改良されました。導入されたときから北海道の寒さに強く北海道の気候に適応したものを品種改良し現在に至ります。

 

札幌黄とは

品種改良を重ねて現在でも栽培されている「札幌黄」は、現在の札幌市東区で札幌農学校(現在の北海道大学)の博士が栽培指導を行いました。明治13年に玉ねぎ栽培に成功しました。なぜ名前に「黄」の文字が入っているかというと、明治4年にアメリカから持ち込まれた玉ねぎが「イエロー・グローブ・ダンバース」という名前でそのイエローを取って札幌黄と命名されました。札幌黄は海外にも輸出するほど人気の品種に成長しました。

 

現在北海道で生産されている玉ねぎの特徴

玉ねぎの一大生産地になっている北海道の現在の栽培方法は、春に種をまいて8月から10月にかけて収穫するのが一般的です。そのため全国のスーパーや八百屋に北海道産の玉ねぎが並ぶのは秋の季節です。この栽培方法は道外の栽培方法と大きな違いがあります。道外で玉ねぎを栽培するときは種を秋にまいて初夏に収穫するのが一般的だからです。

栽培する時期が異なるだけでなく、味にも違いがあります。北海道だけでなく全国で消費されている北海道の玉ねぎは辛みが強く硬いという特徴があります。刻むと涙がたくさん出ます。しかし玉ねぎは加熱することで辛み成分が飛ぶので、その成分を飛ばすことで、北海道産特有の強い甘みを感じることができるので、この甘みを活かして美味しい料理を作ることができます。

北海道で最も栽培面積が多いのが北もみじ2000という品種です。札幌黄から歴史が始まった北海道の玉ねぎの歴史は、何度も品種改良を重ねて環境に適して栽培しやすい玉ねぎに成長してきた経緯があります。そして今多くの生産量がある北もみじ2000は、皮付き、色、ツヤの良い品種で様々な料理に適しているだけでなく、長期間腐ることなく高い貯蔵性があるのも特徴の1つです。