野菜の消費量が多い国とは?

1.世界で野菜の消費量が多い国は?

世界で野菜の消費量1位は、中国です。中国の食文化は、炒める調理法が多いため野菜を炒めて食べていることが多いと言われています。中国での1日に野菜を摂取する量は約700gといわれていますが、一方、日本の野菜摂取量は半分の約300g程度しかありません。厚生労働省の野菜摂取量は、1日350gを目標としており、平均の摂取量が足りていないのが現状です。日本の食事は野菜や果物といった、低脂肪と食物繊維の摂取が減少傾向にあり日本人の1日の野菜摂取目標は達成できていません。海外での野菜の消費量をみてみると、欧米のイタリアやアメリカと比較しても日本は消費量が少ないです。欧米諸国では、ビーガンやベジタリアン文化が浸透しているため野菜の消費量が多いと考えられます。また、東南アジアでの消費量は少なく、タイやインドネシアでは約100g程度しか摂取していないため世界と比較しても少ないと言えます。

2.なぜ日本は野菜の消費量が少ない?

日本は、食事でさまざまな食材をバランスよく組み合わせて食べる文化があり、平均寿命と健康寿命、ともにトップクラスを維持してきました。しかし、日本人の食事は海外からの渡来をきっかけに肉や油類の消費が増加し、野菜の消費が減少するといった食生活に変化してきました。ファーストフードが多いアメリカでは、健康意識の変化から野菜消費量が増加傾向にあり、日本の消費量よりも増えてきました。その結果、アメリカ人の大腸がんの死亡率は減少し、日本人より下回っていることがわかりました。野菜を食べないことで食物繊維不足になりやすい日本人は、便秘やビタミン不足になりやすいなどさまざまな問題が起きてしまいます。野菜には、病気の予防だけでなく健康維持にも重要になるため積極的に野菜をとることが大切です。ほかの国と野菜の消費量を比較することで、食文化の違いがわかります。日本は世界と比較しても消費量が少ないため、意識して野菜を取りましょう。