世界で愛される野菜のトマト!食べ方は国によっていろいろ

毎日の栄養摂取に欠かせない野菜は世界中に数えきれないくらいあります。その中でも、とりわけ世界の国々で消費されている野菜がトマトです。国連食糧農業機関(FAO)の2013年資料によると、国別人口1人あたりの年間トマト摂取量の平均は約18kgです。トルコでは、人口1人当たり年間99kgも消費しているという結果になりました。ヨーロッパのスペインでは42kg、アメリカが38kg、アジア圏では中国が31kgでした。一方、日本は10kgで、世界的に見ると摂取量が少ない結果となっています。1日あたりに換算すると、ミニトマト2個程度しか消費していない計算です。消費の少なさは生産量の少なさもいくらか影響しているでしょう。

トマトが育ちやすい環境条件というものがある

トマトが元気に育つには、水はけが良い土壌が必要になります。それに加え、日照量が多くて朝晩の温度差があることが条件になります。この環境が整っている国々はトマトの生産に向いているということです。国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、2012年に世界で16,179万トンのトマトが生産され、そのうち世界一の生産量を誇るのが、中国の5,000万トンでした。その次にインドの1,750万トン、3位はアメリカの1,321万トン、日本はと言うと72万トンで、同じアジア圏の中国と比較すると70分の1程度の生産量にとどまりました。国土面積や土壌、気候などの環境要素が大きく関係しているものの、世界的に見ると、日本はトマトに関しては生産も消費も少ない国と言えます。

国が変われば調理の仕方も様々

日本でトマトと言うと、ジュースで飲んだりサラダに加えたりといった食べ方をすることが多いでしょう。世界の国々に目を向けてみると、味の好みや料理の仕方が様々であることがわかります。例えば、イタリアではほとんどの料理にトマトが使われます。トマトを使わない料理を見つけることの方が難しいでしょう。しかしながら、トマトジュースを飲む人はほとんどいません。アメリカでは、トマトはケチャップやピザソースなどの調味料として消費されることがほとんどです。