マス類のポピュラーな調理方法は、シンプルな塩焼きやホイル焼きでしょう。しかしながら、焼いて食べる以外にも美味しく頂ける調理方法があるのです。その中のいくつかを覚えておけば、料理のレパートリーも増え、いつもとは違ったマス料理を家庭でも楽しめるでしょう。
白ご飯にピッタリな甘露煮
意外と美味しく頂けるのが甘露煮です。川魚独特の臭みが気になりにくくなる調理方法です。作り方はいたってシンプルです。頭とワタを取ってブツ切りにして鍋に入れます。そこへ梅干し、しょうが、酢、みりん、しょうゆ、砂糖、唐辛子と水を適量入れて、30分ほど煮込みます。そのあと、落し蓋をして水分が減るまで弱火で煮込めば出来上がりです。甘辛く仕上がり、ご飯がすすむニジマス料理です。
マス類の魚はフライもいける
魚料理で人気のレシピと言えばフライは外せません。多少の手間はかかるものの、ニジマスのフライはサッパリ淡泊な身が衣とよくマッチして、ついつい箸が止まらなくなる一品です。下ごしらえとして3枚におろして中骨を骨抜きで抜いておきます。この工程を丁寧にすることによって食べる時の小骨の不快感を減らすことができるので、手間を惜しまず行いましょう。ボール等に牛乳と小麦粉を混ぜておき、そこにマスの切り身を浸してパン粉をまぶします。その後は、両面を十分に揚げれば完成です。油は身が半分くらい浸かる量で充分調理できます。タルタルソースやトマトソースがよく合う白身のフライです。
独特の香ばしい風味が特徴の燻製
手順さえ覚えてしまえば自宅にある材料で手軽に作れる燻製は、マス類の魚にもぴったりです。沸騰させた20%程の塩水に、ローリエや粒胡椒といった香辛料を入れて冷蔵庫に冷やしておきます。そして、マスを12時間ほど漬け込みます。その後、マスを取り出して、冷水に2時間ほど浸しておいて塩抜きをします。それから、陰干しか冷蔵庫内で半日ほどかけ、水分を抜きます。ここまで出来たら燻煙します。段ボール等でも十分可能です。その後は、日陰で数時間吊るして完成です。燻製チップをいろいろ変えてみると、風味が変わって違った味わいを楽しむことができます。