釣り初心者の方におすすめの淡水釣りはやっぱり『マス釣り』です。釣り堀やマス釣り体験の施設などで釣れるあの魚の正体、皆さんは知っていますか?
<釣り堀の人気者、ニジマス>
釣りのことを何も知らない方でも、ニジマスなら「聞いたことある!」とピンとくる方も多いのではないでしょうか。釣り堀で釣れるマスは、ほぼこのニジマスです。初心者向けなのは、マスの中でも警戒心が薄いため、釣りやすいからだと言われています。
そもそもニジマスは外来種で、天然では、アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国の西海岸、メキシコ北西部の一部に生息します。日本には明治に入ってから食用として芦ノ湖へ放流されました。大きくなると、体表に虹色のまだら模様が現れるため、これが名前の由来になったと言われています。別名はサーモントラウトと言い、これは産卵をしない、品種改良したものや養殖のみのマスのことを指します。
養殖、というと天然物と比べてしまうと、味が落ちたりするのではと心配する方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。養殖は一定の環境でしっかりと栄養豊富なエサを与えて育てているので、大きなサイズになればなるほど脂がのっていて美味しいですし、年間を通して品質も味も一定です。淡水魚はパサパサして脂がのっていないというのは、エサを自ら獲らないといけない野生の淡水魚の話なのです。
<美味しいニジマスの食べ方>
釣りたてのニジマスはやはり、塩焼きにしたい方が多いのではないでしょうか。一部の管理釣り場やレジャー施設では調理してくれたり、BBQ施設が備わっていたりするので、その場で食べることができます。
魚のにおいがどうも苦手、という方には、シンプルな塩焼きにするより、ムニエルがおすすめです。下ごしらえとして牛乳で魚っぽい臭みをとり、さらに味付けの際にバターやハーブなどで香りがつくため、生臭さが消えて喜ばれるでしょう。
大きい個体が釣れたなら、お刺身もおすすめです。養殖のニジマスの場合は寄生虫などの心配がないため、安心して試してみてください。食味はサーモンそのものです。脂身がのってとても美味しいですよ。