サクラマスの栄養価は
ますの中で代表格のサクラマスについて、栄養価を調べてみました。
サクラマスは、サケと同じように川でふ化して、成長するとともに海に出て、産卵のために川に戻る魚です(一生を川で過ごす種類もいて、それはイワナと言います)。サクラマスの名前の由来は、婚姻色が桜色ということ、または桜が咲く時期に川に上ってくるという習性からとも言われています。主な産地はその7割以上が北海道で、大半が天然物です。ここ数年でサクラマスの養殖が進み、いくつかの地域でブランド化されたものを見かけるようになりました。
栄養価としては、100グラム中にDHA(ドコサヘキサエン酸)が960mg含まれています。さらに、EPA(エイコサペンタエン酸)が390mg含まれているのです。こういった多価不飽和脂肪酸は学習や記憶能力を高めると言われていて、脳を活性化させる成分として注目されています。この数値はあくまでも生の状態ですが、焼いた状態ではこの数値がさらに上昇します。また、DHAやEPAには、中性脂肪を減らし、悪玉コレステロールを減少させる働きもあります。生活習慣病の予防にもってこいの食材と言えるでしょう。
ビワマスの栄養価は
次に、ビワマスについても調べてみました。
ビワマスはサケのようなピンク色をしたますです。琵琶湖でしか生息していないので、その名前がついています。天然物はかなり数が少ないので、高級魚としても知られているのです。最近では養殖技術も進み、脂ののったものも出回るようになりましたが、資源保護のため、天然のビワマスは禁漁期間が設定されています。
サーモンほど脂っぽくないのに、ますよりも脂がのっていておいしいと言われています。琵琶湖に生息するエビをたくさん食べるために、アスタキサンチンを蓄えていて、サケに似たピンク色になっているのです。アスタキサンチンは抗酸化力が高く、βカロテンの40倍、またビタミンEの1000倍あるとも言われています。