ます寿司にも種類があるって本当ですか?

ます寿司は富山県の名物として有名

ますを使った食べ物といえば、有名なのが富山県の名物「ます寿司」ではないでしょうか。百貨店やスーパーなどで行われる駅弁フェアでは、必ずといっていいほど登場しますし、人気もあるのですぐに売り切れてしまうほどです。サクラマスを発酵させずに酢でしめた押し寿司で、ますのうまみが凝縮されているという感じが、ますの料理の代名詞といわれるかもしれません。

 

ます寿司にも種類がある?

人気のます寿司ですが、実は作っている会社によって少しずつ味が違っています。つまり、それだけます寿司にも種類があるわけです。
例えば、天然のサクラマスを使ったものは、特別栽培米のコシヒカリや天然杉を用いた曲げ物など、とにかく材料にこだわりをもっており「特選」とよばれています。また、神通川のますを使い、氷見から取り寄せたクマザサを使っているものもあります。
さらに、一般的なます寿司は、すし飯の上にますの身をのせていますが、逆さづくりという、すし飯の下にますの身を敷く方法で作られたます寿司も有名です。この方法だと、ますのうまみがすし飯に奪われることなく、ます本来のうまみを味わうことができるのです。
また、使っているますが生に近く、びっくりするくらい分厚いタイプもあります。

 

1人用のます寿司も人気

ます寿司を販売している会社はいくつもあるので、それぞれ味や作り方が違います。味の好みでどの会社のものを買うのか決めるといいですが、最近では1人用のます寿司も人気があります。ます寿司は本来、丸い形をしていて、数人で切り分けて食べるのですが、1人暮らしをしていると余ってしまう可能性が高く、食べたくても手が出せないという声が多かったのです。そこで、1人分の大きさになったます寿司が販売されるようになりました。食べたい分だけの寿司を買うことができるとして、若い人を中心に人気が出ているのです。富山県のコンビニでは、お弁当のコーナーに普通に並んでいるとのことですから、生活に欠かせない1品といえるでしょう。