渓流で暮らすますの種類と見分け方

渓流釣りをする人なら知っておきたい渓流魚

ますは、渓流で釣りをする人なら、とてもなじみが深い魚です。渓流釣りには、ニジマスを始め、ヤマメやイワナ、アマゴなどの魚がよく知られていますが、これらはすべて、マスに分類される魚種ばかりです。また、淡水の釣り堀でも、取扱っている魚はます種が多いという特徴があります。見た目はとても良く似た魚ばかりなので、ますのことをよく知らない人にとっては、区別することは難しいかもしれません。しかし、魚種によって食べた時の味にも若干の違いがあります。違いが分かれば、調理する際の方法や味付けも、工夫しやすくなるでしょう。

魚の個性を知れば区別できます

魚には、魚種ごとに異なる特徴があります。これは、魚の個性ともいえるべきもので、生息している場所やえさの食べ方が異なっていたり、体の模様やサイズも魚種によって異なります。

例えば、体の側面が少しオレンジがかった帯があるのは、ヤマメです。お腹の部分にはオレンジ色の帯があり、背骨側には黒い黒点があります。また、パーマークは楕円形をしているのが特徴です。ヤマメは、季節によってかなり大きくなり、体長40cmぐらいまで成長します。

「渓流の宝石」と呼ばれているアマゴは、ヤマメとは異なり、オレンジがかった帯がありません。雨が多い季節によく見られるのが特徴で、体長はヤマメよりも少し大きめの50cmぐらいにまで成長します。

体全体に黒点があり、オレンジ色の帯がうっすらとついているのは、ニジマスです。もともとは日本古来種ではなく、アメリカから輸入されて養殖されたのが始まりでした。現在では、日本全域の渓流や河川で見かけることができ、渓流釣りでも人気が高い魚種となっています。

イワナも渓流釣りでは人気の魚です。イワナには複数の種類があり、それぞれ生息している場所や見た目が異なります。グレーの体色以外に黄褐色のものがいたり、ひれが黄色で区別しやすかったり、また側面にできるパーマークがグレーではなくて白色だったり、魚種による違いを知っておくと、釣り上げた時に素早く判別できるでしょう。